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【現役職員が語る】新潟県庁の仕事内容|組織体制・面接対策・試験倍率を徹底解説

目次

はじめに

新潟県庁を志望する受験生の皆さん、自治体研究は順調に進んでいますか?

私が県庁を受験したとき、最初は「地元で働きたい」という気持ちだけでした。でも、自治体研究を深めるうちに、新潟県の持つポテンシャルの大きさに驚いたんです。日本海側最大の人口を持ち、豊かな農業生産力、日本有数の港湾、そして雪国ならではの課題と技術
この県には、地方が抱える課題の縮図と、それを乗り越えるヒントの両方がある。その奥深さに魅力を感じて、「ここで地方創生に挑戦したい」と強く思うようになりました。

この記事では、新潟県庁の組織構造や具体的な業務内容、実際の職場環境について、現役職員の視点から詳しく解説していきます。志望動機の作り方や面接対策のヒントも盛り込んでいますので、ぜひ最後までお読みください。

新潟県庁の基本情報と組織概要

新潟県は本州日本海側のほぼ中央に位置し、東北・関東・北陸の結節点として重要な役割を担っています。面積は全国第5位、海岸線の長さは全国第4位と、広大な県土を有しています。

主な基本データ

項目内容
人口約215万人(全国第15位)
面積12,584平方キロメートル(全国第5位)
職員数約4,000人(知事部局・教育委員会等含む)
一般会計予算約1.2兆円規模
市町村数20市6町4村

新潟県の特徴は、その「地域多様性」と「資源の豊かさ」にあります。上越・中越・下越・佐渡の4地域それぞれに異なる気候・文化・産業があり、県全体として多彩な顔を持っています。

農業産出額は全国第9位で、特に米の産出額は全国第1位。「コシヒカリ」をはじめとするブランド米の産地として知られています。また、日本酒の酒蔵数は全国第3位、清酒出荷量は第2位と、酒どころとしても有名です。

工業面では、金属製品、一般機械、電子部品などの製造業が盛んで、特に燕三条地域の金属加工技術は世界的に高い評価を得ています。新潟港は日本海側最大の港湾であり、対岸諸国との貿易拠点としても重要な役割を果たしています。

新潟県庁の組織は本庁のほか、県内各地に地域振興局や出先機関があり、広い県土全体をカバーしています。私はこれまで本庁と地域振興局の両方を経験しましたが、それぞれに違った魅力があります。本庁では県全体の政策立案に関わるスケール感がありますし、地域振興局では住民に近い立場で、その地域特有の課題に向き合う実感があります。新潟県は地域ごとに特色が大きく異なるため、異動するたびに新しい発見があります。それが新潟県庁で働く面白さの一つだと思います。

(新潟県庁職員・入庁6年目)

新潟県庁の業務の特徴

新潟県庁の業務は、県の地域特性を反映して多岐にわたります。主な業務分野をご紹介します。

農林水産業の振興

全国有数の農業県である新潟県では、農業の担い手育成、ブランド化推進、6次産業化支援、スマート農業の導入などが積極的に行われています。米だけでなく、枝豆、西洋なし(ル レクチエ)、いちごなど、多様な農産物の振興にも力を入れています。

林業では、森林の適切な管理や木材の利用促進、水産業では、佐渡沖のブリや南蛮エビなどの漁業振興、漁業者の確保・育成などが重要な政策課題です。

産業振興・ものづくり支援

燕三条地域を中心とした金属加工業、長岡・上越地域の機械工業など、県内企業の競争力強化や新規産業の育成が重要です。また、伝統工芸(小千谷縮、十日町絣、村上木彫堆朱など)の継承・振興にも取り組んでいます。

港湾・交通インフラ

日本海側最大の港湾である新潟港の機能強化、国際定期航路の維持・拡充、北陸新幹線の県内全線開業に向けた取り組みなど、交通・物流の拠点としての機能強化が進められています。

観光振興・交流促進

佐渡金銀山の世界遺産登録推進、雪国観光圏の形成、インバウンド誘客、地域資源を活かした体験型観光の開発などが展開されています。また、映画やドラマのロケ地誘致も積極的に行われています。

雪対策・防災

豪雪地帯を抱える新潟県では、除雪体制の確保、雪害対策、克雪技術の開発などが重要な政策課題です。また、地震や豪雨、土砂災害などへの備えとして、防災インフラの整備や防災体制の強化も進められています。

福祉・医療

高齢化率が全国平均を上回る新潟県では、地域医療体制の充実、地域包括ケアシステムの構築、医師・看護師の確保、介護人材の育成などが重要です。特に中山間地域や離島(佐渡)での医療提供体制の維持は大きな課題となっています。

教育・人材育成

県立高校・特別支援学校の運営、私立学校への支援、ICT教育の推進、グローバル人材の育成などに取り組んでいます。また、若者の県内定着を促進するため、キャリア教育や就職支援にも力を入れています。

環境・エネルギー政策

2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みとして、再生可能エネルギーの導入促進、森林吸収源対策、省エネルギー対策などを推進しています。また、トキの野生復帰や佐渡の生物多様性保全など、独自の環境保全活動も展開されています。

私は入庁後、農林水産部門→土木部門→産業労働部門と異動してきました。最初は「また一から勉強か…」と思うこともありましたが、今ではこの経験が私の強みになっています。農業の現場を知っていることで、インフラ整備を考える際にも生産者の視点を持てますし、産業振興でも地域の実情を踏まえた提案ができます。新潟県庁の職員は「ゼネラリスト」として育成されますが、それは地域の多様な課題に対応するために、幅広い視野が必要だからだと理解しています。一つの専門を深く極めたい人には物足りないかもしれませんが、様々な分野を経験しながら成長したい人には最適な環境だと思います。

(新潟県庁職員・入庁6年目)

新潟県庁の代表的な政策・取り組み事例

新潟県が現在力を入れている主な政策を紹介します。面接でもよく問われるテーマですので、しっかり理解しておきましょう。

1. 「にいがた未来創造プラン」

県の総合計画として、2030年の目指すべき姿「県民一人ひとりの幸福度が高い新潟県」を掲げ、人口減少対策、産業振興、暮らしやすさの向上などに取り組んでいます。

2. 佐渡金銀山の世界遺産登録推進

江戸時代に日本最大の金銀山として栄えた佐渡金銀山の世界遺産登録を目指し、国内外への情報発信、保存管理体制の整備などを進めています。登録実現による観光振興や地域活性化が期待されています。

3. 新潟米のブランド化と農業振興

「新之助」「コシヒカリ」をはじめとする新潟米のブランド力強化、輸出促進、スマート農業の導入支援、担い手の確保・育成などに取り組んでいます。「もうかる農業」の実現を目指した総合的な施策が特徴です。

4. 燕三条ブランドの国内外展開

世界に誇る金属加工技術を持つ燕三条地域のブランド力を高め、国内外への販路拡大を支援しています。「燕三条 工場の祭典」など、産地の魅力を発信するイベントも開催されています。

5. 北陸新幹線の県内全線開業に向けた取り組み

北�陸新幹線の敦賀~新大阪間の早期実現に向けた要望活動とともに、開業効果を最大化するための受け入れ態勢整備、観光振興、企業誘致などを進めています。

6. 子育て支援の充実

保育所の整備促進、病児保育の充実、多子世帯への経済的支援、結婚支援、ワークライフバランスの推進など、切れ目ない子育て支援を展開しています。

7. 人口減少・少子化対策

UIJターンの促進、移住・定住支援、若者の県内定着促進、働き方改革の推進など、総合的な人口減少対策を実施しています。「にいがた暮らし」の魅力発信にも力を入れています。

8. トキの野生復帰と生物多様性保全

国の特別天然記念物であるトキの野生復帰に向けた取り組みとして、繁殖・放鳥の継続、生息環境の整備、佐渡の生物多様性保全などを進めています。人と自然が共生する地域づくりのシンボルとなっています。

9. 雪国の暮らしを支える克雪対策

除雪体制の確保、雪下ろし支援、克雪住宅の普及、雪を資源として活かす取り組みなど、雪国ならではの課題に対応しています。また、雪の魅力を観光資源として活用する取り組みも進められています。

これらの施策について、自分なりの意見や関心を持っておくと、面接で説得力のある回答ができます。

勤務環境・職員文化

異動サイクル

新潟県庁の異動は、概ね3〜5年程度のサイクルで行われます。若手職員の場合、幅広い経験を積むために比較的短期間で異動することもあります。本庁と地域振興局・出先機関を行き来することも多く、県内各地での勤務を経験する職員が多いのが特徴です。

本庁勤務の場合は新潟市(県庁所在地)での勤務となりますが、地域振興局は県内各地にあるため、配属先によっては転居が必要になることもあります。

働き方改革の取り組み

新潟県庁でも働き方改革が進められており、以下のような取り組みが実施されています。

  • フレックスタイム制度:一部の部署で導入され、柔軟な勤務が可能
  • テレワーク:コロナ禍を機に導入が進み、現在も活用されている
  • ノー残業デー:定時退庁を推奨する日を設定
  • 年次有給休暇の取得促進:計画的な取得を推奨
  • 育児・介護との両立支援:短時間勤務制度、部分休業制度など

ただし、部署によって業務量や性質は大きく異なります。議会対応や予算編成、災害対応などの時期は忙しくなる部署もあれば、比較的落ち着いて働ける部署もあります。

職場の雰囲気

新潟県庁の職場文化は、真面目で堅実、協調性を重視する傾向があります。先輩職員が後輩を丁寧に指導する文化があり、困ったときに相談しやすい環境が整っています。

組織の規模は大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いサイズ感で、職員同士の顔が見える関係が築きやすい環境です。部署によってカラーは異なりますが、全体としては「チームで協力する」という意識が強く、温かみのある職場が多いと感じます。

また、県外出身者も一定数おり、多様な視点が交わる環境でもあります。地元愛が強い職員も多く、新潟県を良くしたいという熱意を持った人が集まっています。

職員の声(体験談)

Iさん(入庁6年目・農林水産部)

私が新潟県庁を志望したのは、地元新潟の農業を守り、発展させたいと思ったからです。実家が農家というわけではありませんが、祖父母の田んぼを手伝った経験から、農業の大切さと大変さを知っていました。大学で農業経済を学ぶ中で、高齢化や担い手不足という課題に直面している日本の農業の現状を知り、「新潟の農業を支えたい」という思いが強くなりました。

入庁後は最初、総務部門に配属されました。正直「農業がやりたかったのに…」と思いましたが、この経験が今になって活きています。予算編成や議会対応など、県政の基本的な仕組みを学べたことで、今の農業施策を考える際にも、実現可能性を意識した提案ができるようになりました。

その後、念願の農林水産部に異動し、現在は米のブランド化推進を担当しています。「新之助」のプロモーション、海外への輸出促進、若手農業者の育成支援など、新潟米の未来を創る仕事に携わっています。

印象に残っているのは、若手農業者のグループと一緒に、東京の有名レストランへの売り込みに成功したことです。何度も商談を重ね、ようやくシェフに「この米を使いたい」と言ってもらえた時は、生産者の方々と一緒に喜びました。自分の仕事が、農家の方々の収入向上につながる実感を得られた瞬間でした。

受験生の皆さんへ。面接では「なぜ新潟県なのか」を深く考えてください。新潟県には、豊かな自然、美味しい食、ものづくりの技術など、たくさんの魅力があります。一方で、人口減少や高齢化、雪害など、地方が抱える課題の縮図もあります。その両面を理解し、自分がどう貢献できるかを語れるようにしてほしいです。

Jさん(入庁4年目・土木部)

私は県外出身で、大学時代を新潟で過ごしました。卒業後は地元に戻ることも考えましたが、新潟で働くことを決めました。理由は、新潟の「暮らしやすさ」と「ポテンシャルの高さ」です。程よい都会と豊かな自然のバランス、美味しい食、温かい人柄——この環境を守り、さらに良くする仕事がしたいと思いました。

現在は道路整備の部署で、県道の維持管理や雪寒対策に携わっています。新潟県は豪雪地帯が多く、冬の除雪は県民の暮らしを守る重要な仕事です。降雪時には早朝から出動し、除雪状況を確認することもあります。大変な仕事ですが、「県民の安全を守る最前線にいる」という実感があります。

印象に残っているのは、地元住民の方から「いつも除雪ありがとう」と声をかけられたことです。当たり前のように除雪された道路を通れることの裏には、多くの人の努力がある。その当たり前を支えることが、私たちの仕事なんだと実感しました。

新潟県庁の魅力は、「地域と向き合える」ことだと思います。東京や大阪のような大都市ではなく、地方都市ならではの距離感で、住民の顔が見える仕事ができます。また、県の規模もちょうど良く、一人ひとりの仕事が確実に県民に届く実感があります。

受験生の皆さん、試験勉強は大変だと思いますが、「県庁で何をしたいか」というビジョンを持つことで、モチベーションを維持できます。新潟県を実際に訪れて、地域の魅力や課題を自分の目で確かめてみてください。そこで感じたことを、志望動機につなげていくと良いと思います。応援しています!

給料・年収・福利厚生

初任給(大卒行政職)

新潟県庁の初任給は、地方公務員の給与体系に基づいて設定されています。

学歴初任給(月額・目安)
大学卒(上級)約188,000円
短大卒(初級)約168,000円
高校卒(初級)約156,000円

※上記は基本給の目安であり、扶養手当や通勤手当などは別途支給されます。

年収の目安

年齢や役職によって異なりますが、概ね以下のような目安になります。

年代・役職年収目安
20代(一般職員)約350万円〜450万円
30代(主任級)約500万円〜650万円
40代(副参事・課長補佐級)約650万円〜800万円
50代(管理職)約800万円〜1,000万円

※上記はボーナスを含む年収の概算です。

福利厚生

新潟県庁の福利厚生は充実しており、以下のようなものがあります。

  • 各種手当:扶養手当、住居手当、通勤手当、時間外勤務手当、寒冷地手当(該当地域)など
  • 休暇制度:年次有給休暇(年20日)、夏季休暇、結婚休暇、出産休暇、育児休業、介護休暇など
  • 共済組合:医療保険、年金、各種福祉事業
  • 職員住宅:県内各地に配置(地域振興局勤務の場合など)
  • 各種貸付制度:住宅資金、教育資金、災害時の緊急貸付など
  • メンタルヘルス対策:相談窓口の設置、研修の実施

特に、育児と仕事の両立支援には力を入れており、男性職員の育児休業取得も推進されています。また、豪雪地域での勤務に対する配慮(寒冷地手当、住居手当の加算など)もあります。

採用試験の内容

新潟県庁の採用試験は、職種や受験区分によって異なりますが、一般的な行政職(上級)の場合、以下のような流れになります。

試験の流れ

  1. 第一次試験
    • 教養試験(択一式)
    • 専門試験(択一式)
    • 論文試験
  2. 第二次試験
    • 個別面接(2回)

教養試験・専門試験

教養試験は、一般知識(社会科学、人文科学、自然科学)と一般知能(文章理解、判断推理、数的処理など)で構成されます。専門試験は、法律、経済、行政などの専門科目から出題されます。

難易度は標準的で、基礎をしっかり固めて過去問演習を重ねれば十分対応可能です。特に教養試験は出題範囲が広いため、計画的な学習が必要です。

論文試験

論文試験では、県政の課題や時事問題について、自分の考えを論理的に述べることが求められます。

よく出題されるテーマ

  • 人口減少・少子高齢化対策
  • 地域活性化・移住促進
  • 農林水産業の振興
  • 防災・減災対策(雪害含む)
  • 観光振興
  • 子育て支援
  • デジタル化の推進

制限時間内に、課題の現状分析→原因の考察→具体的な解決策という流れで論理的に書くことがポイントです。新潟県の特性を踏まえた具体的な提案ができると評価が高まります。

面接試験

面接は、二次試験で2回実施されます。

面接でよく聞かれる質問

  • 志望動機(なぜ新潟県庁か、なぜ公務員か)
  • 新潟県の魅力や課題について
  • 関心のある県の施策
  • 学生時代に力を入れたこと
  • 困難を乗り越えた経験
  • チームで協力した経験
  • ストレスへの対処法
  • 10年後のキャリアビジョン
  • 県外出身者の場合:なぜ新潟県を選んだのか
  • 地域振興局勤務(転居を伴う異動)は大丈夫か

特に志望動機は深掘りされるので、「なぜ新潟県なのか」を具体的に語れるようにしておきましょう。県の施策や地域特性について、自分なりの意見を持っておくことが大切です。

試験倍率

新潟県庁の試験倍率は、近年では全体で4〜6倍程度で推移しています。職種や年度によって変動がありますが、しっかりと対策すれば十分に合格を狙えるレベルです。特に面接対策を怠らず、自己分析と自治体研究を深めることが合格への近道となります。

志望動機を作るコツ(新潟県庁編)

志望動機は、面接で最も重視される項目の一つです。ありきたりな内容ではなく、「あなただけの志望動機」を作ることが重要です。

ポイント1:新潟県の地域課題に触れる

新潟県が抱える課題(人口減少、少子高齢化、雪害、医療過疎、農業の担い手不足など)に言及し、その課題に対する自分なりの問題意識を示しましょう。

ポイント2:県の重点政策を盛り込む

「佐渡金銀山の世界遺産登録」「新潟米のブランド化」「北陸新幹線の県内全線開業」「トキの野生復帰」など、県が力を入れている施策に触れ、その施策に共感した理由や、自分が貢献できる点を述べましょう。

ポイント3:新潟県の魅力を理解する

新潟県には、豊かな自然、美味しい食、ものづくりの技術、歴史・文化など、多くの魅力があります。これらの魅力を理解し、「この魅力を守り、発展させたい」という思いを志望動機に盛り込みましょう。

ポイント4:自分の経験とつなげる

大学での学びや、アルバイト、ボランティア、インターンシップなどの経験を、志望動機に結びつけましょう。「この経験が、県庁でこう活きる」という形で語ると説得力が増します。

ポイント5:「なぜ新潟県なのか」を明確に

他の自治体ではなく、新潟県でなければならない理由を説明しましょう。地元出身であればそのつながり、県外出身であれば新潟県に惹かれた理由を具体的に述べることが重要です。

志望動機の例文

私が新潟県庁を志望する理由は、ふるさと新潟の持続可能な発展に貢献し、次世代に誇れる地域を創りたいと考えたからです。

大学で地域政策を学ぶ中で、地方における人口減少と産業衰退の問題に関心を持つようになりました。新潟県も例外ではなく、特に中山間地域では過疎化が深刻です。しかし一方で、新潟県には全国トップクラスの農業生産力、世界に誇るものづくりの技術、豊かな自然環境という大きな強みがあります。この強みを活かし、地域の魅力を再発見・発信することで、人を呼び込み、地域を活性化できると考えています。

特に貴県が推進する「新潟米のブランド化」に強く共感しました。私自身、祖父母の田んぼを手伝った経験から、農業の大切さと大変さを知っています。高齢化や担い手不足が進む中、「もうかる農業」を実現し、若い世代が希望を持てる環境を作ることが重要だと感じています。ブランド化による付加価値向上、6次産業化、海外展開などを通じて、新潟の農業を守り、発展させる施策に貢献したいと考えています。

入庁後は、農業振興や地域活性化の分野で、生産者や地域住民の方々と協力しながら、新潟県の魅力を国内外に発信し、「選ばれる新潟県」を実現するための施策に携わりたいです。豊かな自然と文化を次世代に引き継ぐことが、私の目標です。

この例文のように、「課題認識→県の強み・施策への共感→自分の経験→入庁後のビジョン」という流れで構成すると、説得力のある志望動機になります。

まとめ

新潟県庁は、日本海側最大の人口を抱え、豊かな農業生産力とものづくりの技術を持つ自治体として、農林水産業の振興、産業振興、観光振興、防災対策など、幅広い分野で施策を展開しています。職員は3〜5年のサイクルで異動しながら、多様な経験を積むことができます。

採用試験では、筆記試験の対策はもちろん、面接で「なぜ新潟県庁なのか」を自分の言葉で語れることが重要です。そのためには、県の施策や地域特性について深く理解し、自分なりの問題意識を持つことが欠かせません。

自治体研究と受験勉強を両立させるのは簡単ではありませんが、志望動機を考えるプロセスは、自分自身のキャリアや価値観を見つめ直す貴重な機会でもあります。「新潟県の課題」と「自分の思い」をしっかりとつなげて、説得力のある志望動機を作り上げてください。

新潟県庁で働くことは、ふるさとの未来を創る仕事です。地域に根ざしながら、その魅力を全国・世界に発信できる職場です。皆さんの挑戦を心から応援しています。

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