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公務員試験の勉強は何から始める?初心者が最初にやる5つのこと

公務員試験の勉強を始めようと思ったとき、多くの人が最初にぶつかるのは「で、結局何からやればいいの?」という壁です。書店に行けば分厚い参考書がずらりと並び、SNSでは合格者ごとに違う勉強法が紹介されていて、何が正解か見えません。

結論から言うと、公務員試験の勉強は「参考書を選ぶ前にやること」から始めるのが正解です。志望先と試験科目を確認しないまま勉強を始めると、必要のない科目に時間を使ってしまったり、本当に必要な科目を後回しにしてしまったりします。

この記事では、これから公務員試験の勉強を始める初心者に向けて、最初にやるべきことを順番に整理します。読み終えるころには、明日から手を動かす順番が見えているはずです。

この記事でわかること
  • 公務員試験の勉強で最初にやるべきこと
  • 志望先を絞り込む手順
  • 最初に着手すべき科目とその理由
  • 教養試験と専門試験の優先順位
  • 独学で始める人が気をつけるポイント
  • 勉強を継続するための工夫
目次

公務員試験の勉強は「参考書選び」から始めない

公務員試験の勉強で最初にやるべきは、参考書選びではなく志望先の確認です。なぜなら、志望先によって必要な科目がまったく違うからです。

たとえば、国家一般職を目指す人と、専門試験のない市役所を目指す人では、勉強すべき内容が大きく変わります。専門試験が不要な自治体を受けるのに、法律科目を必死に勉強しても、試験本番では1問も出ません。逆に、国家一般職や都道府県庁を受けるのに教養試験ばかりやっていると、専門試験で大きく点を落とします。

つまり、公務員試験の勉強は「敵を知る」ところから始まります。最初の数日は机に向かう必要すらありません。スマホとメモがあれば十分です。

最初にやるべき5つのステップ

公務員試験の勉強を始めるときは、次の5つのステップを順番に進めるのが効率的です。各ステップの所要時間は人によりますが、合計で1〜2週間ほどあれば十分に終わります。

ステップ やること 目的
1 国家か地方かをざっくり決める 大きな方向性を固める
2 志望先候補を3〜5個リストアップする 選択肢を広げて比較しやすくする
3 各受験先の試験科目を調べる 必要な勉強範囲を確定させる
4 共通する科目を洗い出す 最も費用対効果の高い科目を見つける
5 共通科目から勉強を始める 志望先が変わってもムダにならない

ステップ1:国家か地方かをざっくり決める

まずは、国家公務員と地方公務員のどちらに興味があるかをざっくり決めます。この時点では完璧に決める必要はありません。「どちらかと言えば」で十分です。

国家公務員は、国の制度や政策に関わる仕事が中心です。地方公務員は、住民の暮らしに近い場所で地域を支える仕事が中心になります。仕事のスケール感、転勤の有無、扱うテーマの抽象度などが違うため、自分がどちらに惹かれるかを考えてみてください。

ステップ2:志望先候補を3〜5個リストアップする

次に、具体的な志望先の候補を3〜5個書き出します。最初から1つに絞る必要はありません。むしろ複数並べたほうが、後で試験科目を比較しやすくなります。

たとえば「国家一般職、A県庁、B市役所、特別区」のように、種類も自治体もバラバラに並べて構いません。この段階では幅を持たせるのがコツです。

ステップ3:各受験先の試験科目を調べる

候補を出したら、それぞれの公式サイトで試験案内を確認します。チェックすべき項目は次の通りです。

  • 教養試験の有無と出題分野
  • 専門試験の有無と出題科目
  • 論文試験の有無
  • 面接試験の形式と回数
  • SPIや適性検査の有無

受験案内は年度ごとに更新されるため、必ず最新版を志望先の公式サイトで確認してください。

ステップ4:共通する科目を洗い出す

志望先ごとの試験科目を表にまとめると、複数の試験で共通して出題される科目が見えてきます。多くの場合、数的処理と文章理解はほぼすべての試験で出題されます。

この「共通科目」が、最初に勉強を始めるべき科目です。志望先が途中で変わっても、共通科目への投資は無駄になりません。

ステップ5:共通科目から勉強を始める

共通科目が見つかったら、いよいよ勉強開始です。最初の1〜2か月は共通科目を中心に進め、慣れてきたら志望先固有の科目を追加していきます。

この順番なら、勉強の途中で志望先を変えてもダメージが小さく済みます。

最初に着手すべき科目は「数的処理」と「文章理解」

公務員試験の勉強で最初に手をつけるべき科目は、数的処理と文章理解です。理由は3つあります。

理由 説明
出題数が多い 教養試験の中で最も配点ウェイトが大きい分野の一つ
ほぼ全試験で出る 国家・地方・公安・SPI型まで、形を変えて出題される
習得に時間がかかる 暗記では対応できず、解法パターンに慣れる必要がある

数的処理は早く始めるほど有利

数的処理は、判断推理・数的推理・資料解釈などをまとめた呼び方です。算数や数学に苦手意識がある人ほど、早く始めるべき分野です。

数的処理は、暗記中心の科目と違い、解法パターンを身体に染み込ませる必要があります。短期集中で詰め込むより、毎日少しずつ触れるほうが定着します。1日3問でもいいので、習慣にすることを優先してください。

文章理解は「現代文・英文・古文」の3本柱

文章理解は、現代文・英文・古文(出題されない試験もあります)から構成されます。読解力は短期間では伸びにくいため、こちらも早めに取りかかると安心です。

特に英文は、日々の積み重ねが結果に直結します。英語が苦手な人は、まず短い英文を毎日1〜2題読む習慣から始めてみてください。

専門試験は志望先によって扱いが変わる

専門試験の勉強をいつから始めるかは、志望先に専門試験があるかどうかで変わります。専門試験がない自治体だけを受けるなら、専門科目に時間を使う必要はありません。

受験パターン 専門試験の優先度 勉強開始の目安
国家一般職・都道府県庁・特別区などが第一志望 高い 教養と並行して早めに開始
専門試験ありの自治体と、なしの自治体を併願 教養を先行させ、慣れたら追加
専門試験のない市役所・SPI型のみ 低い 原則不要

専門試験で重要度が高い科目

専門試験を課す試験では、憲法・民法・行政法・ミクロ経済学・マクロ経済学が出題の中心になることが多いです。これらは出題数が多く、学習範囲が広いため、最初に取りかかる専門科目として適しています。

逆に、政治学・行政学・社会学などの暗記科目は、後半に詰め込むスタイルでも対応しやすい科目です。最初から全科目に手を出すと挫折しやすいので、主要科目から順に積み上げていきましょう。

論文と面接の対策はいつから始める?

論文と面接は、筆記試験の合否が出てから対策する人もいますが、早めに少しずつ準備を始めるほうが安心です。特に近年は人物評価の比重が高まっている試験も多く、筆記対策だけでは合格に届きにくくなっています。

論文は「型」を覚えるところから

論文試験では、社会課題に対して行政の立場から解決策を述べる力が問われます。いきなり書き始めても手が止まるため、まずは「課題→原因→対策→自分の関わり方」という型を覚えるところから始めましょう。

頻出テーマには、少子高齢化、防災、子育て支援、地域活性化、行政DX、環境政策などがあります。1テーマにつき、ニュースや白書の要点をメモしておくと、本番で書きやすくなります。

面接は「自己分析」と「自治体研究」の2軸

面接対策は、自己分析と自治体研究(国家公務員なら官庁研究)の2つを並行して進めます。どちらか片方だけでは、説得力のある志望動機が組み立てられません。

自己分析では、これまでの経験から自分の強み・価値観・公務員を志した理由を言語化します。自治体研究では、その自治体の総合計画、重点施策、地域課題などを調べ、自分の関心や経験と結びつけます。

この2つは、筆記の勉強の合間にコツコツ進められる作業です。ノートを1冊用意して、気づいたことを書き溜めていくスタイルがおすすめです。

独学で始める人が気をつけたい3つのこと

公務員試験は独学でも合格可能ですが、独学ならではの落とし穴もあります。最初に知っておくと、つまずきにくくなります。

気をつけたいこと1:学習計画を最初に作る

独学の最大の難所は、ペース配分です。誰かが進度を管理してくれないため、計画を自分で作る必要があります。週単位・月単位でやることを決めておくと、迷子になりにくくなります。

気をつけたいこと2:参考書を増やしすぎない

不安になると、つい参考書を買い足したくなります。しかし、複数の参考書を中途半端にやるより、1冊を3周するほうが定着します。「メイン1冊+問題集1冊」を基本に、必要に応じて補助教材を追加する形がおすすめです。

気をつけたいこと3:面接対策を後回しにしない

独学で最も後回しにされやすいのが面接対策です。一人では練習がしにくく、客観的な評価ももらいにくいからです。模擬面接サービス、ハローワーク、大学のキャリアセンター、自治体の就職支援などを活用し、第三者の目を早めに入れるようにしましょう。

勉強を続けるための小さな工夫

公務員試験の勉強は長期戦です。気合いだけで乗り切ろうとすると、途中で息切れします。最初の段階で「続けやすい仕組み」を作っておくと、後半が楽になります。

  1. 勉強時間ではなく「やる科目」を決める(時間ノルマは挫折しやすい)
  2. 毎日同じ時間帯に机に向かう(習慣化が最強の継続戦略)
  3. 週1回だけ完全な休息日を作る(燃え尽きを防ぐ)
  4. 進捗を可視化する(チェックリストやアプリで達成感を得る)
  5. 結果ではなく行動を褒める(「2時間やった」ではなく「机に座った」を評価)

勉強は、才能よりも仕組みで決まります。最初の1〜2週間で自分なりのリズムを見つけることに、時間を使う価値は十分にあります。

公務員試験の勉強でよくある勘違い

勘違い1:全科目を完璧にしないと受からない

公務員試験は満点を取る試験ではありません。多くの試験では6〜7割の得点で合格圏に入ります。捨て科目や手を抜く科目を作る戦略も、立派な作戦です。

勘違い2:長時間勉強した人が勝つ

勉強時間より、勉強の方向性のほうが重要です。志望先に出ない科目を10時間やっても、得点には結びつきません。最初に試験科目を確認することが、結果的に時間の節約につながります。

勘違い3:筆記が終わってから面接対策を始めれば間に合う

筆記合格から面接までの期間は、思ったより短いことが多いです。自己分析や自治体研究は、筆記勉強と並行して少しずつ進めておくと、直前期に余裕が生まれます。

まとめ:勉強を始める前に「敵を知る」

公務員試験の勉強は、参考書選びや机に向かうことから始めるのではなく、志望先と試験科目を確認するところから始めます。受験先によって必要な科目はまったく違うため、最初の1〜2週間を「情報収集」に使うことが、結果的に最短ルートになります。

志望先が見えたら、まずは数的処理と文章理解という共通科目から着手しましょう。専門試験は志望先に応じて優先度を判断し、論文と面接は筆記と並行して少しずつ準備を進めるのが理想です。

長期戦を乗り切る鍵は、続けやすい仕組み作りです。最初の数週間で勉強のリズムを作れれば、その後の数か月はぐっと楽になります。焦らず、正しい順番で、一歩ずつ進めていきましょう。

よくある質問

Q. 公務員試験の勉強は何から始めればいいですか?

まず志望先の試験科目を確認することから始めてください。受験先によって必要な科目が大きく異なるため、参考書を買う前に公式サイトで試験案内をチェックすることが最優先です。そのあと、共通して出題される数的処理と文章理解から勉強を始めると効率的です。

Q. 最初に買うべき参考書は何ですか?

志望先の試験科目が確定するまでは、参考書は買わないのがおすすめです。確定したあとは、数的処理と文章理解の問題集をメインに1冊ずつ選び、まずはそれを3周することを目標にしてください。あれこれ買い足すより、1冊を繰り返すほうが定着します。

Q. 教養と専門はどちらを先に始めるべきですか?

原則として教養が先です。教養はほぼすべての公務員試験で必要になり、特に数的処理は習得に時間がかかるためです。専門試験が必要な志望先の場合は、教養に慣れてきたタイミングで主要科目から追加していきましょう。

Q. 独学と予備校はどちらがいいですか?

どちらにもメリットがあります。独学は費用を抑えられ自分のペースで進められますが、計画作りと面接対策で工夫が必要です。予備校はカリキュラムと模擬面接が用意されている一方、費用がかかります。自分の性格、予算、使える時間で判断してください。

Q. 仕事や学業と両立しながら勉強できますか?

両立は十分可能です。重要なのは長時間勉強することではなく、毎日机に向かう習慣を作ることです。通勤・通学時間に数的処理を解く、寝る前に文章理解を1題読むなど、隙間時間を活用する工夫で着実に積み上げられます。

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