公務員試験を複数受けようとすると、「何件まで受けるべきか」「国家と地方をどう組み合わせるか」で迷います。受験先を増やすこと自体より、志望理由を説明でき、準備を回せる組み合わせにすることが大切です。この記事では、年度ごとの日程に頼らず使える併願の決め方を整理します。
併願先を選ぶ前に、第一志望の軸を決める
最初に「どんな仕事に関わりたいか」「どの範囲の人に向き合いたいか」「どんな働き方を望むか」を書き出しましょう。たとえば住民に近い窓口や地域課題に関わりたいなら市区町村、広域の課題に関わりたいなら都道府県、全国共通の制度や政策に関わりたいなら国家公務員が比較の入口になります。ただし、実際の仕事内容は組織や部署で異なります。名称だけで判断せず、業務紹介や職員インタビューで確かめてください。
併願表は「志望度・試験方式・準備負担」で作る
候補を並べたら、次の5項目を一行ずつ記入します。空欄が多い受験先は、申込先を増やす前に調べるべき対象です。
- 志望度:その組織で働きたい理由を自分の言葉で説明できるか
- 仕事内容:興味のある業務と、希望と異なる配属でも取り組みたい業務
- 選考方式:筆記、論文、面接など、自分に必要な準備
- 共通化できる準備:同じ教材や経験談を使える部分
- 個別に必要な準備:政策研究、志望動機、面接での説明
例として、市役所Aを第一志望、県庁Bを第二志望にするなら、筆記科目は共通部分を先に学び、志望動機では「住民に近い仕事」と「広域の調整」を別々に言語化します。同じエピソードを使っても構いませんが、なぜその組織なのかは書き分けましょう。志望動機の書き分け方も参考にしてください。
受験先を増やしすぎないための判断基準
次のどれかに当てはまる場合は、候補を絞るか、優先順位を決め直すことをおすすめします。数に正解はありません。自分が継続できる準備量で選ぶことが重要です。
- 受験先ごとの志望理由が「安定しているから」以外に出てこない
- 筆記方式が大きく異なり、対策が分散している
- 面接や論文の準備を始める時間が確保できない
- すべての受験先を同じ優先度で扱い、準備の順番が決まらない
最後に確認するチェックリスト
- 第一志望を一つ決めた
- 各受験先の仕事内容を具体的に一つ以上挙げられる
- 共通の筆記対策と個別の対策を分けた
- 志望理由を受験先ごとに説明できる
- 実際に申し込む前に、各機関の募集要項で受験資格、試験内容、申込方法を確認する
併願は「たくさん受ける計画」ではなく、限られた準備時間をどこに使うかを決める作業です。まだ志望先が定まらない場合は、公務員試験の全体像から職種と試験の違いを整理してみてください。
併願先の組み方は、実際の受験者の記録も参考になります。姉妹サイト「公務員試験データベース」では受験先ごとの体験記を公開していて、どこと併願したかも確認できます。考え方は公務員試験の併願の考え方でも整理しています。